「新品」として出品禁止の商品
せどりの定番手法はAmazonなど大手通販サイトに登録して出品することですが、一部の商品は新品として出品できないルールになっています。
新品禁止のルールを知らずに始めると、利用停止のペナルティや売れない商品を仕入れて赤字を出してしまうこともあるので注意しましょう。
せどりで人気のAmazonの場合、新品として出品禁止にする商品として以下の条件を定めています。
・正規販売店と同等のメーカー保証を購入者が受けられない商品
・個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品
・Amazonで仕入れた商品
メーカー保証を受けられない商品を新品として出品できないのは必然的なことです。
家電やPC、スマホのOA機器はせどりで人気の商品です。
保証書を空欄でもらえれば良いと思うかもしれないですが、購入者は故障したときにAmazonや出品しているストアを購入先としてメーカーに保証修理を請求します。
そうなった時にメーカーから、ここは代理店ではないので保証はできないという話になれば当然クレームになります。
だからといって、故障して保証修理するときに、全く関係のない家電量販店を購入先として書かれた保証書で対応するのも理不尽に感じて悪評に繋がります。
ネットストアとして新品を売る場合は保証の問題もクリアしないといけないことを覚えておきましょう。
個人から仕入れた商品を禁止にしたのは、開封された商品の多いことや、ヤフオクやメルカリからの転売品も多いことを意味しています。
個人売買で売ったものが、Amazonや楽天市場などで売値よりも高く売られているのを見ると売った人も良い思いをしないです。
「個人事業主を除く」という点に抜け道があると見出して仕入れ方法を工夫したり言い訳を用意する人もいますが、メーカーと付き合いを持っていなければ新品出品は難しいことも多くなります。
Amazonからの仕入れは主に定価よりも高く売られるプレミア価格の付く商品でよく見られます。
同じ商品が同じAmazonでストアだけ変わって高く売られている姿を見れば、欲しいと思ってマークしていた方からは良く思いません。
中古品についてもAmazonでの仕入れは禁止になるケースが多いです。
中古品としてなら出品できる
新品としては出品できませんが、中古品としての出品は可能で未開封など新品と同等の状態もアピールできます。
主に、店頭や公式ストアでは手に入らないプレミアムの出ている商品が多いです。
2017年はニンテンドースイッチが新品状態にも関わらず中古として販売する定番商品でした。
ちなみに新品の出品規制は入手困難なスイッチのセドラーによる高値転売がきっかけになったとも言われています。
スイッチは外箱が保証書になりますが、販売店の判子を押させずに仕入れしようと奮闘するセドラーも多く、せどりで使われるとは知らずに要望に応えてしまうバイトスタッフや小規模販売店の店主も多数いました。
最新ツールを使う重要性が増した
新品の出品制限によって、せどりは仕入れ基準や新品状態の中古価格の把握など新しい要素が加わりました。
従来のツールで仕入れを行うと新品規制に引っかかる問題も出てきて中古品のカテゴリーになると価格の下がってしまう商品も多数あります。
こうした新品の出品禁止区分と中古品の価格情報を把握できる最新ツールを使わないと、現代のせどりでは生き残れません。
最新情報に対応しているツールの多くは有料になっているため、売上減少で悩むセドラーにとっては手間と運営コストの増加は大きな負担になっています。