せどりは副業でアリ?最新事情から読む今度の流れと必要知識

今なお根強い人気!副業に「せどり」が選ばれるワケ

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せどりとは?

せどりで逮捕されるイメージ画像

せどりで副業やお小遣い稼いをする行為は一時期プチ流行しましたが、最近ではせどりの環境も変化してきています。
もともと、せどりの流行した理由はブックオフの100円コーナーで売っている本がネットで高値で取引されていたことです。
ブックオフでネット価格より安い商品を探して仕入れを行い、ネットで売って利益を出すのがせどりの王道手法です。
せどりで活用する商品も多様化して販売先もAmazonヤフオク楽天などネットショップが主流になっています。

 

しかし、販売店もネット価格より安く売る行為を続けるようなことはしません。
仕入先の減少に比べて、せどりの転売先で人気のAmazon、YAHOO!(ショッピング・ヤフオク)、楽天など大手ネットショップサイトもセドラーを排除しようとする取り組みを行っています。
さらに悪質な手法を使っている個人や、ノウハウを販売している業者で逮捕者が出るなど、セドラーの環境は悪化しています。

 

 

せどりは合法?

 

せどりは正しく運営すれば合法です。
ただし、扱う商品や出品先と仕入れ先の関係によっては違法性の出てくるケースもあります。
また、商売目的に商品を仕入れて売る場合は古物商を取得する必要があり、届出なしでせどりをすると違法になります。
せどりで違法行為をしてしまう主な事例をまとめました。

 

 

古物商の不届

 

古物商は中古品を販売する業者や個人事業主が行う営業申請のようなものです。
自分で申請すれば費用は1万9千円ほどで、一度取ればその後の追加費用は不要です。
ただし、申請書類を揃えるのはそれなりの労力が必要です。
せどりをする人の大半は副業から始めます。軌道に乗るまでは古物商を出さずにお試し感覚で始めてしまう人がいますが、当然違法行為になります。

 

ヤフオクやメルカリで出品する行為は自分の使っていた中古品を売るという概念のあるため、古物商なしで売っても違法になりません。
しかし、売却手段がヤフオクやメルカリであっても転売目的で仕入れを行う場合は事業をスタートする時点で古物商が必要になります。

 

 

チケット転売は違法性が高い

 

コンサートチケットのイメージ画像

コンサートやスポーツ観戦など、定価で購入した時点で高値転売可能になるプラチナチケットは多数存在します。
発売当初から複数のパソコンを駆使して取得したり、協力者や捨てアカウントを取って抽選販売のチケットに大量申込をしてチケットを定価購入して転売する方法が流行していました。
チケットの場合は古物商を取ったとしても、転売目的で購入する行為は迷惑防止条例違反に当たる可能性があります。
特に大量購入すると正規ルートでチケット購入していても逮捕されるリスクは大きくなります。
チケット販売専門サイトのチケキャンの存在が社会問題化するなど、今後もチケット転売によるせどり行為は締め付けが激しくなるでしょう。

 

 

誤表記

 

セドラーの大半は個人ですが、買う人は業者だと思っていることも多いです。
せどりは得意分野や知識を持っているものではなく、ネット価格との差額など利幅しか見ていません。
その結果、間違えて非正規品を仕入れて正規品と表記して販売してしまいクレームとなり大きな問題に発展することもあります。
また、初心者や業績不振になると中古品の状態を誇大表記したり、ネガティブポイントを隠して出品してトラブルになるケースも多いです。

 

 

 

 

Amazonせどりが人気の理由と注意点

 

せどりにも様々な手法がありますが、人気の高いのはAmazonです。
Amazonは通販サイトの中でも圧倒的な販売力を持っているほか、商品が多いと個別発送ではなくFBA制度を利用して商品をまとめてAmazonの管理センターに送って定額の手数料を払い送料無料、発送作業もAmazonに代行することができます。
送料無料にすると買い手からの印象も良いですし、売る商品が多いと結果的に送料負担は軽減されて手間もないため、個人による副業でも多くの商品を簡単に販売できます。
また、個人でも簡単にストアとして出品できるため、個人売買価格ではなく業者の小売価格を基準に売ることができます。

 

さらに、Amazonでは独自のギフト券(所謂「Amazonギフト券」)を発行しており、当該ショッピングサイト利用した事が無かった方でも「せっかくプレゼントされたから使ってみようかな」という心理が働き、新規ユーザーからの需要拡大も期待出来ます。
利用しなかったAmazonギフト券はアマギフ買取サイトで簡単かつ高値で売却が可能となっている点も、当ギフト券がプレゼントとして喜ばれている理由の一つと言えるでしょう。

 

ここでポイントになるのは、Amazonはヤフオクやメルカリとは違って、売り手も業者として扱われることです。

 

個人売買の延長という軽い気持ちで始めてしまう人も多いですが、Amazonで買う人はみんな業者を相手にするものだと思っていますし、個人売買より高いのも承知で信頼性を含めて購入しています。
当然、個人売買では目をつぶってくれるような些細な問題もクレームに発展しやすく、注文を受けてから仕入れをするスタイルや発送の遅れるようなトラブルがあると、Amazonそのものの評判が落ちてしまいます。
そのため、対応の悪い個人ストアはすぐに出品停止やアカウント凍結といった厳しい処置で取り締まりをしています。

 

本業で全てにおいて完璧な対応をできればいいのですが、副業のせどり感覚で始めている人は至らぬ点が多く、根本的にネットショップを運営するノウハウを持っていないため、トラブルになりやすいです。